“神様”が予言したCore 2 Quad Q9550の値下げ、3万6000円前後へ古田雄介アキバPickUp!(3/4 ページ)

» 2008年08月11日 12時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

DDR2メモリでSSDを作る5インチベイユニット――手作りSSDキットに注目が集まる

デモ機を操作するT-ZONE.PC DIY SHOPの森田氏

 T-ZONE.PC DIY SHOPで、8月8日からACARDテクノロジーの「ANS-9010」を使ったデモ機の展示が始まった。

 ANS-9010はDDR2 400/533/667/800に対応したメモリスロットを8基備える5インチベイユニット。4スロットごとにSerial ATA II(フェーズ2)に変換され、PCにはRAMディスクとして認識される。2基のRAMディスクを使ってRAID 0が構築できるほか、電源は4ピンケーブルとリチウム電池の2種類を用意。また、フロントにはデータバックアップ用にCFカードスロットを備えている。

 今回のデモ機ではセンチュリーマイクロのDDR2-667 4Gバイトメモリを8枚使っており、ANS-9010を計32GバイトのSSDとして活用している。森田氏は「メモリは1枚で予価6万円のシロモノ。全体で50万円以上のデモ機になりましたが、そのほとんどはANS-9010ユニット内が占めています」と語る。

 森田氏はCOMPUTEX 2007でANS-9010の試作版を見かけて以来、毎月のように製品化の要望を出していたという。それから1年以上が経過して、ようやくデモ機のお披露目となったが、販売は9月。「具体的な価格は言えませんが、デモに使っている4Gバイトメモリよりは安くなるんじゃないでしょうか」とのこと。

ACARDテクノロジー「ANS-9010」(写真=左)。CrystalDiskMark 2.1によるデモ機のベンチマーク結果(写真=中央)。デモに使った4Gバイトメモリ。さすがに高価なため、まだ取り扱いは行っていないとか(写真=右)

 森田氏はANS-9010に、2005年9月から出回り始めたギガバイトの「i-RAM」シリーズのような大ヒットを期待している。「i-RAMはDDR対応でしたが、ANS-9010は時代にあったDDR2対応なので、環境をそろえやすいですし、なにより速い。Serial ATA IIのフル性能を使えるほどのパフォーマンスが期待できますから、製品化のニーズはかなり高いと思います」。

 なお、そういった“手作りSSDキット”は、メモリカードを使う製品がいくつか登場している。現在注目を集めている新製品は、PhotoFastの「CR-9000」だ。SDHCカードを最大6枚装着できる2.5インチサイズのSerial ATA変換アダプタカードで、価格は1万円弱から1万3000円。BLESS秋葉原本店は「最大転送速度はリードとライトで130Mバイト/秒になるそうです。ブートドライブ程度の容量なら手軽に構築できるので、試してみたいという人は多いでしょう」と語る。

PhotoFast「CR-9000」(写真=左)。2005年9月末に登場したギガバイト「i-RAM(GC-RAMDISK)」。2005年末まで、在庫不足が続いた人気製品だ(写真=右)

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